屋根塗装で使うタスペーサーって何?役割とメリットをご紹介

屋根の塗り替えを検討する際、見積書の中で「タスペーサー」という言葉を目にするかもしれません。初めて聞くと、何をさしているのか想像もつかないと思います。タスペーサーは、屋根塗装の作業に必要な道具のひとつです。具体的にどのように使う道具なのか、今回はタスペーサーの役割とメリットを紹介します。




■タスペーサーとは?



タスペーサーとは、 屋根塗装を行う際に、塗料が屋根材同士の隙間を塞がないようにするための道具です。なぜこの作業が必要なのか、順を追って説明しましょう。


屋根塗装の工程のひとつに、縁切りというものがあります。これは、屋根材同士の隙間を作り、屋根材の内部に入り込んだ水を外に逃がすための重要な工程です。縁切りを行わないと、雨水の逃げ場がなくなるため、屋根材の裏側に水が溜まり、内部結露による屋根下地の腐食や雨漏りが起こる原因となってしまいます。これを防ぐために、屋根の下塗りが完了した時点で、屋根材の隙間にタスペーサーを挿入し、屋根塗装の工程に進みます。


タスペーサーは、屋根材1枚につき2枚挿入します。1軒の家の屋根全てにタスペーサーを使うのではなく、屋根の隙間が4mm以上空いていれば、タスペーサーが固定されずに落ちるため、使用しません。




■タスペーサーの利用が適している方とその理由



次に該当する方は、タスペーサーの利用を検討されることをおすすめします。


▽適している方

・スレート屋根塗装後の美しさを保ちたい方

・スレート屋根の塗装を初めて行う方

・工事の作業期間および時間を短縮したい方


▽理由

・縁切り部分の塗膜が剥がれる心配がないため

・塗装した屋根に足跡がつく心配がないため

・半日から1日近く作業時間を短縮でき、人件費が節約できるため


スレート屋根とは、日本の住宅で最も多く使われている屋根材で、天然岩やセメントを板状にしたものです。隙間を作るには、タスペーサーを利用する以外にも、カッターや皮すきを使って塗装後に縁切り作業をする方法もあります。ただ、塗装後の見栄えが悪くなるほか、塗装工事とは別に、縁切り作業にかかる時間や人件費が必要です。タスペーサーを利用すると、これらの問題点を解決できます。




■タスペーサーの利用にあたって注意しておくべきこと

タスペーサーは大変便利な道具ですが、利用自体には追加費用がかかることがほとんどです。縁切り作業を行う場合の人件費との兼ね合いを考え、どちらが得策かを検討しましょう。また、タスペーサーは全ての屋根で使えるのではなく、新品もしくは初めてのメンテナンス塗装を行うスレート屋根のみです。該当しない屋根は耐久性が足りず、タスペーサーの利用で割れてしまう恐れがあるため、使うことができません。


タスペーサーは、必ず使わなくてはならない道具ではありません。屋根の構造や見積書の内容を考慮しながら、しっかり業者と相談をした上で、利用すべきかどうかを判断しましょう。


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