台風やゲリラ豪雨など、夏を中心とした自然災害は年々激化しています。台風が到来すると、屋根の様子を点検するために屋根に上った方が足を滑らせるなどの事故を耳にすることも少なくありません。屋根の故障による大きな被害を予防するには、本格的な台風シーズンが訪れる前に、屋根が台風にもちこたえられるかどうかのチェック・対策が必要となります。ここでは、夏に屋根の故障が多い理由や、屋根の修理・点検タイミングのほか、屋根を安全に保つための対策などについてわかりやすく解説します。
夏に屋根修理が多い理由と雨漏りチェック方法
夏は過酷な気象条件の下で、屋根の故障や劣化被害に悩まされる季節です。7月~8月にかけて台風が発生し、長ければ10月後半までくり返し到来する年も珍しくありません。最近では線状降水帯による大雨被害やゲリラ豪雨による浸水被害・雹被害も多数報告されています。家や建物を守る屋根は、このように過酷化する風被害・雨被害によって、夏場に一気に劣化が進んだり、故障してしまったりするものです。特に、いま現在すでに雨漏りがある家屋などは、その年の夏に屋根の故障が著しく悪化してしまうかもしれません。次の方法で早めに雨漏りチェックしてみましょう。ただし、窓枠あたりが濡れている場合は、屋根ではなく外壁から雨漏りしている可能性があります。
天井を見上げて雨漏りチェック
雨漏りがある家は、天井に雨でできたシミができている場合があります。屋根の修理業者など専門家が見れば、屋根のどこに原因があって雨漏りしているのかわかるケースが多いので、天井に不自然な水のシミを見つけたら、早めに専門家に相談しましょう。
天井を覗いて雨漏りチェック
天井に設けられた「小屋裏」の点検口から中を覗いて、梁・その他の建材が湿っていないかどうかをチェックしてみましょう。小屋裏の点検口はどの家にもあります。廊下や目立たない納戸の天井などに設置してあるのが一般的です。いま目立った雨漏りがないご家庭でも、夏の間に一度はチェックしておきましょう。
【屋根の種類別】修理・葺き替えの時期目安&劣化状態のチェック
屋根修理には葺き替えと部分補修があります。また、屋根の材質ごとに、耐用年数・故障の仕方も異なります。さらに、屋根の種類によって修理やメンテナンスの周期・頻度にも違いがあります。ここでは、屋根の代表的な種類ごとに、部分修理・葺き替えが必要となるタイミングの目安をご紹介します。屋根がどんな状態になると業者に修理やメンテナンスを依頼するべきなのか、点検の方法も併せて解説します。
スレート屋根
スレートとは、粘土板を薄くした形状のセメント製の屋根材です。「カラーベスト」「コロニアル」などの別名もあります。スレートは板を並べて貼ったような見た目が特徴で、日本国内で最も普及しています。コストパフォーマンスにすぐれているうえに軽量なので人気がありますが、一方で耐久性はそれほどなく、メンテナンスの頻度が高い点はデメリットです。スレート屋根は、それぞれの状態にもよりますが、5年~10年ごとに塗装によるメンテナンスが必要となります。また、30年~40年の使用を目安に、葺き替えて全面修理するのが一般的です。新築15年ほど経つと、屋根材をフタするように設置した頂上の「棟」が劣化してきて屋根が大きく故障する原因となります。スレート屋根の基本的な故障チェックは、ヒビ割れがないかどうかです。使用して5~7年程度経ったら、屋根の修理業者に依頼してヒビ割れのチェックをしてみましょう。ヒビ割れだけなら部分補修で済みます。
ガルバリウム鋼板屋根
ガルバリウム鋼板屋根は、金属材でできた屋根で、モダンにもナチュラルにも見せられるほか、スレート同様カラー展開も豊富で人気があります。特徴は高い耐久性で、メンテナンスの頻度はそれほど高いとは言えません。個体差はありますが、耐用年数は概ね20年~40年なので、築年数などを目安に葺き替えが必要です。ガルバリウム屋根が劣化してきたサインとしては、表面の塗装が剥がれ、塗膜がチョークの粉のように浮き出る「チョーキング」や、錆の出現、屋根のつなぎに使用されているゴム部分の劣化などがあります。また、苔が発生することで劣化が判る場合もあります。色褪せ・色の変化などに気がついたら、劣化が進んでいる可能性が高いため、故障する前に早めに専門業者に相談することをおすすめします。
瓦屋根
日本の伝統的な屋根材である「和瓦」は、耐久性に富む陶器製の屋根材です。重量があり建物への負担が大きい点や、耐震性が低い点はデメリットであるものの、風情と高級感のある屋根となることから、未だに根強い人気があります。瓦屋根は、瓦の表面に使用されている「釉薬」の種類によっても違いますが、耐用年数は概ね30年~50年程度です。瓦屋根は材質自体の耐久性は高い反面、夏によく起きる台風には弱いので、夏前の点検・メンテナンスは欠かせません。瓦屋根に修理が必要かどうかを知りたい場合は、目で見て瓦が明らかにズレていないかどうかをまずチェックしてみましょう。また、瓦と瓦の間をつなぐ土の表面に塗装した漆喰が剥がれてきていないかどうかも、劣化の進み具合を判断する目安となります。
【注意!】屋根に上っての点検はNG
スレート屋根・ガルバリウム屋根・瓦屋根の故障や劣化チェックポイントについてご紹介してきましたが、屋根に修理や葺き替えが必要かどうかのチェックを、自ら屋根に上って行うことはやめましょう。窓伝いに屋根へ下りやすい構造の家だとしても、足を滑らせればケガや命の危険を伴います。屋根点検は、専門業者に依頼することを強くおすすめします。
屋根を安全な状態に保つための対策・メンテナンス方法
どんな屋根でも、いずれ部分修理・塗装・葺き替えなどのメンテナンスが必要です。たとえ今は大規模なメンテナンスや修理が必要なくても、夏の台風シーズン前に屋根を安全な状態にしておきたいとお考えの方は多いのではないでしょうか?そこで、ここでは台風・竜巻・ゲリラ豪雨などで屋根が飛ばされないよう、夏の間に行うと良い対策・メンテナンス方法をご紹介します。
棟板金を固定してもらう
スレート屋根やガルバリウム屋根は、てっぺん部分を棟板金で被せられています。台風・豪雨時の強風でスレートやガルバリウムなどの屋根が飛ばされる原因のひとつが、この棟板金のゆるみです。ゆるんでいるかどうかの点検も含めて、台風が本格到来する前に、屋根の修理業者に依頼し、ゆるんでいたらしっかりと固定してもらうといいでしょう。
ヒビ割れ・破損箇所を修理してもらう
スレート屋根の小さなヒビ割れが、度重なる台風などで加速度的に劣化することは珍しくありません。また、ガルバリウム鋼板のちょっとした錆から劣化が進み、隙間から雨漏り被害が出ることも予想されます。今は小さな破損でも、夏の厳しい気候によって屋根は大きく故障する可能性があるのです。個別の家の築年数や立地環境などにもよりますが、部分的な補修をするだけで、夏場にありがちな屋根の故障を予防できる場合もあります。
夏の屋根故障対策がうまく行くかどうかは業者選びにかかっている!
夏の台風やゲリラ豪雨は年々激しさを増し、住宅への被害も度々報告されています。屋根が壊滅的な被害を受ければ、家は雨風をしのげなくなってしまい、生活もままならなくなるでしょう。重要なのは、実績と信頼のある屋根修理業者に屋根のチェックや今できる修理・メンテナンスを早めに頼むことです。納得の行く屋根工事を行うためには、業者選びが最も重要なポイントと言えるでしょう。
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株式会社KRは、横浜市都筑区を拠点とする屋根・外壁の工事会社です。神奈川県の近隣市区や東京都世田谷区・大田区を中心に、屋根・外壁の修理・メンテナンスを請け負っています。「適正価格・適正工期・適正工事」をモットーに、年間200件以上のご依頼をいただくプロ集団です。完全自社施工でスピーディーな施工を実現するとともに、確かな技術で屋根や外壁へのご不安を解消します。また、施主様が安心して工事期間を過ごせるよう、近隣住民の皆様へのご挨拶・ご説明も欠かしません。屋根にご不安がある方は、夏場さらに不安が高まる屋根の安全性を、なるべく早く点検されてみてはいかがでしょうか?横浜の都筑エリア周辺、東京は世田谷・大田区エリアで屋根点検・修理業者をお探しの方は、実績豊富で懇切丁寧な株式会社KRまで、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください!