カラーベスト屋根でも塗り替えは必要?

カラーベスト屋根は、色やデザインが豊富なことから、日本の一戸建てで最も多く使われている屋根材です。軽いうえ、耐久性に優れていることが特徴ですが、定期的な塗り替えは必要なのでしょうか。今回は、カラーベスト屋根の塗り替えについて解説します。




カラーベスト屋根とは?



カラーベスト屋根は、屋根材の名称そのものではなく、元々ケイミュー株式会社が販売している屋根材の製品名をさしていました。主な材料はセメントで、繊維系材料と混ぜて薄い板状に仕上げた屋根材です。


屋根材の名前が「スレート」であることから、現場ではスレート屋根をさすときにカラーベスト・コロニアルなどとも呼ぶようになりました。これらはすべて同じ屋根材をさしています。


カラーベストの重さは、従来の日本の家屋で主流であった陶器瓦に比べおよそ半分と、とても軽いのが特徴です。屋根材を釘で固定し、台風や強風による落下や飛散を防ぐよう施工されています。さらに、建築材料の中でも不燃材料として国土交通省の認定を受けており、万が一の火災でも延焼のリスクを軽減できます。




カラーベストのメリットとデメリット



カラーベストの性能を十分発揮できるように施工するには、メリットとデメリットを知っておくことが大切です。それぞれの内容を紹介します。



メリット1:豊富な種類から選べる



カラーベストは、色やデザインが豊富であり、洋風・和風のどちらにも合わせることが可能です。例えば、デザインには直線的なものや木目調、グラデーション、レンガ調、石材調などがあります。カットの形状には、横一文字や波型などが主流です。


複数の色を組み合わせて、オリジナルのデザインに仕上げることも可能なので、デザインにこだわりたい方におすすめです。



メリット2:建物にかかる負担を減らした施工ができる



カラーベストは重量が軽く、建物にかかる負担を大幅に軽減できます。これにより、地震が発生した時に倒壊しにくくなるため、耐震性がアップするのです。


そのうえ、施工する建築業者も作業がしやすくなります。ビスや釘を使って、軽量のカラーベストを留めていくことで、瓦屋根に比べ工期の短縮が可能です。



メリット3:他の屋根材よりも費用を抑えられる



カラーベストは、瓦屋根や金属系屋根よりも価格が安く、費用を抑えて施工できます。商品の種類によって、細かい価格は異なるものの、カラーベストは他の屋根材よりも安く取り付けが可能です。



デメリット1:定期的な塗装が必要である



カラーベストそのものには防水機能がなく、塗装の劣化とともに防水機能も落ちてしまいます。防水機能が落ちると、カビ・藻・苔などが発生するほか、雨漏りや腐食を引き起こす原因にもなります。防水機能を維持し、水の浸透を防ぐには、定期的な塗装が必要です。



デメリット2:寒冷地では凍害が起こる恐れもある



カラーベストは、他の屋根材よりも寒さに弱い素材です。特に寒冷地では、気温差が原因で屋根材が割れたりヒビが入ったりする凍害が起こる恐れもあります。寒冷地にお住まいの方は、カラーベスト以外の屋根材を検討した方が安心です。




カラーベストの施工方法



カラーベストの施工方法には、以下の2つがあります。それぞれの特徴と施工方法を、簡単に紹介します。



葺き替え



既存のカラーベストを撤去し、新しいカラーベストを設置する方法です。古いカラーベストを取り外すため、工期が長くなり撤去費用もかかりますが、屋根材の下地をチェックでき、下地の補修などの細かく丁寧なメンテナンスができます。



重ね葺き



既存のカラーベストの上に、新しいカラーベストを重ねて設置する方法です。古いカラーベストの撤去作業がなく、工期の短縮や撤去費用の節約ができます。


一方で、屋根材の下地がチェックできないため、補修が必要であっても見つけられません。二重に屋根材を設置することで、建物に負担がかかるデメリットも見逃せません。


葺き替えと重ね葺きのどちらが適しているかは、屋根の現状によって変わってきます。専門の業者に点検を依頼した上で、工法を検討するようにしましょう。




まとめ



自宅の屋根がカラーベストなのかどうかを知りたい・築年数が経った自宅で屋根を替えた方がいいのか点検してほしいなど、屋根に関するご相談は、株式会社KRまでお気軽にご連絡ください。


横浜市都筑区を拠点とする弊社では、「住まいの相談役」として、お住まいを長く美しく保てるようなご提案や施工を心がけております。完全自社施工によるスピーディな対応をお約束し、最初にご提示した価格から追加費用は一切かかりませんので、安心して工事をご依頼ください。


工事を始める前に、近隣住民の方々へご挨拶とご説明を徹底し、誠実に対応いたします。まずは、お見積もりだけでも結構ですのでお問い合わせください。