皆さんこんにちは。
神奈川県横浜市都筑区を拠点に外壁・屋根工事を手掛ける株式会社KRです。
住宅用の外壁材にはいろいろな種類があり、求める性能や周辺環境によって使い分ける必要があります。その中でも耐久性や断熱性が高く、とても使いやすいものの1つが「ALC外壁」です。もちろんデメリットもあるため、採用する時はしっかり対策を打つことが重要です。ここではALC外壁の特徴や、施工する際の注意点をご紹介します。
■ALC外壁とは?
ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、「軽量気泡コンクリート」というコンクリートの一種です。珪石、セメント、生石灰などを原料とし、オートクレーブ養生(高温高圧蒸気養生)されています。内部に多くの気泡を含み、重さは通常のコンクリートの1/4程度で、水につけると浮くほど軽いのが特徴です。
ALCでできた外壁材は、この気泡のおかげで断熱効果をはじめとするさまざまな効果を発揮します。その性質を活かし、外壁だけでなく屋根や床、間仕切りなどにも使用され、戸建住宅から高層ビルまで幅広く活用されている建材です。
■ALC外壁にするメリット
ALC外壁には、他の外壁材と比べても多くのメリットがあります。主なメリットを見ていきましょう。
・耐久性が高い
ALC外壁は耐久性に優れており、適切な条件下で使用し適切なメンテナンスを施せば、50年は持つとされています。家が古くなってきても建て替えるのではなく、メンテナンスをしながら長く住み続けたい方におすすめです。また、非常に軽いことも手伝い、地震のダメージを受けにくいというメリットもあります。
・断熱性が高い
ALC外壁は、内部にある無数の気泡が空気の層となり、家の内外の熱の出入りを抑えてくれます。その断熱性は、通常のコンクリートの約10倍もあるほどです。ALC外壁を使えば、夏は涼しく冬は暖かい住まいを実現できるでしょう。冷暖房の効率アップによる電気代の節約も期待できます。
・耐火性が高い
ALC外壁は、珪石やセメントといった無機物を主原料としているため燃えにくく、万が一燃えたとしても有害物質を発生させません。ALC外壁を使用すれば、自宅で火災が発生した時の被害を抑えられるのはもちろん、隣家が火事になった時の延焼も防ぎやすくなります。
・遮音性が高い
ALC外壁の空気の層は、熱だけでなく音の出入りもカットしてくれます。周辺に大きな道路や工場などがあっても、住宅内に騒音が伝わりにくく、逆に屋内での話し声が外に漏れてしまうのも防げるのです。
■ALC外壁のデメリットと対策
ALC外壁には、いくつかデメリットもあります。まず意識しておきたいのは、主成分がセメントのため吸水性が高いということです。
何も対策をしていない状態だと、雨が降った時などに内部の気泡に水が浸入。冬になればその水が凍結し膨張することで、ひび割れを発生させます。こうなると、修復が難しくなるケースもあります。梅雨のシーズンなど、雨の多い時期の前に施工する場合は、特に注意しなければなりません。
このようなトラブルへの対策として、ALC外壁には防水塗料を塗り、防水性を高める必要があります。おすすめの仕上材は防水性・弾性に優れる塗料で、水性のシリコン系・フッ素系・ウレタン系・アクリル系塗料が適しています。塗料の性能次第でALC外壁自体の耐久性も変わってくるため、実績豊富で親身に相談に乗ってくれる業者に依頼するのが望ましいでしょう。
また、ALCパネルの目地を埋めるシーリング材は、十分な厚みを持たせる必要があります。厚みが足りていないと経年劣化が早く、それほど時間が経たないうちにひび割れや肉痩せが起こり、雨水が浸入してくることがあるので注意が必要です。たっぷりとシーリング材が注入され、十分な厚みが確保されているかどうかをチェックしてください。
そして、防水塗装やシーリング材は、どれだけ丁寧に施工しても必ず経年劣化していきます。前述したように、ALC外壁が50年持つのは、適切なメンテナンスを行ってこそです。定期的なメンテナンスはもちろん、何か異常が見られた時はすぐに対応することが重要なので、相談しやすい地元の業者に施工を依頼するといいでしょう。
神奈川県横浜市の株式会社KRでは、住宅の外壁・屋根・雨樋などの工事を手掛けています。地域密着で活動しているため横浜市の環境に詳しく、施工実績は年間200棟と非常に豊富。塗装だけでなく、雨漏り対応やカーポートの補修など、家まわりのあらゆるトラブルに対応可能です。
アフターサービスや工事保証も万全で、難しい工事も安心してご依頼いただけます。豊富な知識によりどのようなご質問にもお答えし、補助金に関するアドバイスもできますので、お住まいのリフォームや修理をご検討の際はお気軽にご相談ください。