今年もいよいよ本格的な夏に突入しました。夏はレジャーに最適の季節で、家族や友人との旅行を楽しみにしている方も多いでしょう。
しかし同時に、蚊などの虫が多くなる嫌な時期でもあります。本当は窓を開けて風を取り入れたいものの、虫が入ってくるのを避けるために窓を閉め切り、エアコンに頼っているという方も多いはずです。そこで今回は、虫の多くなる時期でも窓を開けて快適に過ごせるよう、網戸の設置・交換のポイントをご紹介します。
■網戸はどんな時に使う?
網戸の主な役割は、窓を開けている時に虫の侵入を防ぐことです。つまり、網戸を設置していると、虫の侵入を防ぎつつ空気を入れ替えることができます。
たとえば、とても暑い夏の時期は、窓を開けて風を取り入れたくなることも多いでしょう。しかし、ただ窓を開けるだけだと蚊や蝿まで一緒に入ってくるので、不快な上に衛生面の問題も生じます。その点、網戸があれば虫は入ってこられなくなるので、遠慮なく家中の窓を開けて涼を取れるのです。
また、料理のニオイや湿気などがこもっている時も、網戸があれば気軽に窓を開けて換気ができます。さらに最近では、新型コロナウイルスの感染対策として、換気の重要性が大いに高まりました。虫を嫌うあまり窓を開けられなくなるのはとても不便なので、網戸はできる限り設置しておくのが望ましいでしょう。
ちなみに、網戸と似たような役割の道具としては、寝室などで使われる蚊帳(かや)があります。蚊帳は古代エジプトでも使われており、日本には中国から伝来し普及しましたが、昭和後期になるとアルミサッシ式の網戸が登場。一般家庭にも普及して現在に至ります。特定の部屋ではなく、建物自体への虫の侵入を防げるのが網戸のメリットです。
■正しい網戸の使い方
一般的な網戸の目は大きくても1mm程度なので、大抵の虫は入ってこられません。しかし、「網戸を使っているのになぜか虫が入ってくる」という経験がある方も多いと思われます。それはもしかすると、網戸の使い方を間違っているからかもしれません。
実は、網戸のフレームには「モヘア」という部品が付いており、これが窓ガラスのフレームと重なることで隙間を塞ぎ、フレームの間から虫が入ってくるのを防いでいます。窓を全開にしているか、室内側の窓を半開にしている場合は、モヘアのおかげで隙間がなくなるので虫は入ってこられません。
ところが、室外側の窓を半開にすると、フレームの間に隙間ができてしまい、虫が入ってくるようになります。つまり、網戸を設置している意味が薄くなってしまうのです。そのため、網戸を半開で使用する時は、室内側の窓を開けましょう。全開にするのであれば、どちらの窓を開けても問題ありません。
■網戸を修繕・交換すべきタイミング
網戸は使っているうちに経年劣化し、やがて網に穴が空いたり、フレームから網が剥がれたりします。こうなると、そこから虫が入ってくるようになるので、網戸としての役割を果たせません。最も有効な対処法は網の張り替えですが、どのようなタイミングで張り替えればいいのでしょうか。
一般的には、4年~5年おきに網を張り替えた方がいいとされています。これはあくまでも目安なので、5年を過ぎても問題なく使える場合もありますが、劣化は確実に進んでいるので、ある日突然破れてしまうかもしれません。5年経過した辺りで、なるべく網を貼り替えるのが望ましいでしょう。
もちろん、破れや剥がれが見られるなら、早めに貼り替える必要があります。網のたるみも、劣化を知らせるサインです。また、網戸の動きが悪かったりガタついたりするなら、フレーム自体が歪んでいる可能性があります。ゴムが劣化している、ホコリが溜まりやすいといった不具合が見られる時も、早めに点検・交換するのがおすすめです。
■網戸が劣化する原因
網戸の経年劣化は避けられませんが、こまめにメンテナンスをすれば長持ちさせることができます。まず、網戸に最もダメージを与えるのは紫外線です。そのため、日当たりのいい南側西側の窓に設置された網戸は、他の方角に比べて早く寿命を迎えます。また、雨風や車の排気ガス、土ぼこりなども劣化の一因です。
これらのうち、紫外線の影響は基本的に避けられません。しかし、汚れや水分などは掃除によってきれいにできます。雑巾や掃除機の他、メラミンスポンジやブラシなども有効です。定期的に網戸を掃除して、汚れの蓄積を防ぎましょう。それでも劣化が激しくなってきたと感じたら、やはり交換するのがおすすめです。
■自分でできる「網戸の張替え方」
網戸の網の張り替えは、DIYで行うこともできます。費用も3000円程度なので、工作が得意な方であれば自分で試してみてもいいでしょう。
張り替えに必要なものは、新しい網戸シートと網戸シートを固定するためのゴム、ゴムを網戸の枠に埋め込むための網戸ローラー、作業中に網戸シートがずれるのを防ぐための洗濯バサミ・クリップ、網戸シートを切るためのカッター、フレーム掃除用の雑巾・歯ブラシ、古いゴムをはがすためのドライバー・ピンセットなどです。いずれも100円ショップやホームセンターで簡単に購入できます。
張り替えの手順は、まず古い網戸シートをフレームから剥がし、雑巾や歯ブラシでフレームの溝をクリーニングします。クリーニングはこの機会にしかできないので丁寧に行いましょう。次に、新しい網戸シートをフレームに合わせ、5cmほどの余裕を持たせてカットします。カットした網戸シートは、洗濯バサミやクリップでフレームに固定してください。
そして、網を押さえるためのゴムを埋め込み、最後にフレームからはみ出た網戸シートをカットして完了です。そこまで複雑な作業ではありませんが、隙間やたるみを作らずピンと張るためには、意外と技術力が要求されます。難しいと感じたら、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
■網戸を交換する際のポイント
網戸を交換する際は、いくつか押さえておきたいポイントがあります。最も重要なのはメッシュサイズ(網目の細かさ)です。18メッシュ(1.15mm)、20メッシュ(1.03mm)、24メッシュ(0.84mm)といった種類があり、数字が大きいほど網目が細かくなります。
18メッシュ程度だとコバエなどが通り抜けてくる可能性があるため、なるべく20メッシュ以下を選ぶのがおすすめです。ただし、メッシュサイズが小さい網は値段も高くなります。網戸の大きさや周辺環境なども考慮して決めるといいでしょう。
また、網の色も重要なポイントです。網にはブラックやグレーといった色があり、それぞれ機能が異なります。ブラックは室内から外がきれいに見えること、グレーは外から室内が見えにくくなることがメリットです。メーカーによっては他の色を用意している場合もあるので、興味がある時は問い合わせてみてください。
さらに、網の主な素材もポリプロピレン・ポリエステル・グラスファイバー・ステンレスの4種類があり、それぞれ耐久性や価格が異なります。自宅に最も適した網戸を選ぶためにも、まずは実績豊富な専門業者に相談してみましょう。
神奈川県横浜市の株式会社KRでは、住宅の外壁・屋根・雨樋などの工事を手掛けています。地域密着で活動しているため横浜市の環境に詳しく、施工実績は年間200棟と非常に豊富。網戸の施工以外にも、外壁の塗装・洗浄や雨漏り対応、カーポートの補修など、家まわりのあらゆるトラブルに対応可能です。
施工時には、近隣住民様へのご挨拶・ご説明を徹底。下請けに丸投げなしの完全自社施工でスピーディーな対応ができ、正直・適正な価格設定により追加費用も一切発生しません。アフターサービスや工事保証も万全で、難しい工事も安心してご依頼いただけます。豊富な知識によりどのようなご質問にもお答えし、補助金に関するアドバイスもできますので、お住まいのリフォームや修理をご検討の際はお気軽にご相談ください。